ジュエリーと建築 — 設計者としてのデザイナー、制作者としての職人—

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SIRI SIRI のジュエリーは、どこか建築的だと言われます。

それは、デザイナーの父親が建築家で、自身も以前インテリアの仕事に携わっていたことに由来するかもしれません。小さな頃は、家にあった建築素材カタログを好んで眺め、素材で遊ぶ子供だったそうで、ジュエリーを作る今も、素材への探求は続いています。まさに籐のジュエリーは、女性が好きなインテリア “籐の籠” をジュエリーにしてみると、どのようなものができあがるのだろう?という発想からつくられています。

そして、それは、SIRI SIRI 独自のものづくりにも繋がっています。

新しいジュエリーを生み出すとき、デザイナーは建築でいう “設計者” となり、職人は “制作者” となります。それぞれがそれぞれの役割を持ち、分業してものづくりをしていくのです。

例えば、2006年、ブランド創設当初に生まれた、ARABESQUE Bangle 1は、工業デザイナー剣持勇のラタンチェアからインスパイアを受けたアイテムですが、商品開発をしたとき、籐工芸職人とはこのように出会い、やりとりがされました。

いつも職人は、一から探します。このときも、インターネットで検索し、情報や聞き込みを糸口に探し、ついに、籐工芸発祥の地、東南アジアから初めてその文化と技術を日本に伝えた第一人者 真木雅子氏のスタジオを紹介していただいたのです。

このまたとない出会いに、早速、アポイントを取り、模型や図面を持参し直接工房へ出向きます。まずはデザイナー自身でおおまかなイメージを伝えられる程度の模型を編み、それを見ながら職人と打ち合わせをします。

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左の模型は、デザイナーが職人のもとへ持ちこんだサンプル。意外と完成度が高い。右は、制作過程を表したサンプルで職人が制作したもの。

それを受けて、職人から素材に関しての意見や、制作過程の効率化などの提案がありました。同じような素材でも天然素材の場合は使う部位によって雰囲気が一変するため、素材の提案は非常に重要です。

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職人が提案した、さまざまな素材。
以前は、組紐の研究もされていたため、麻、からむしに加え、提案の中に、組紐が入っていることが面白い。職人一人の人生の軌跡が、ジュエリーへ反映されていく瞬間。

職人からの提案を受け、当初のデザインが変更されていくことも多くあります。ときに、誰がデザインをして、誰が制作をしたのかわからなくなるような、デザインと制作が混合一体になる感覚さえ起きてくることもあります。

デザイナーと職人が、それぞれの役割に対して、超速球のボールを投げ合うからこそ、誰も見たことがない地点に辿り着く。これこそが、設計者としてのデザイナー、制作者としての職人が、両輪となって生み出していく、SIRI SIRI独自のスタイルに繋がっているのだと思います。

※当時、真木雅子氏と一緒に制作をしてくださっていた方が、今もなお、SIRI SIRIの籐のジュエリーを制作してくださっています。

▷ 合わせてお読みください♫
『素材への旅 / 第1回 籐について』

営業・企画 m.m.

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    みなさま、こんにちは。いつも、SIRI SIRI を温かく見守ってくださり、ありがとうございます…

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