素材への旅/第三回 木 (江戸指物) について

ただひとつの素材

SIRI SIRI はこれまでに、木のジュエリーをいくつか発表しています。
今回は、木の加工技術の中でも「江戸指物」の技術から深めていきたいと思います。
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江戸指物の技術は、元々は江戸中期頃に大工仕事が分業されて生まれました。
基本的に釘を使わず、木材を組み合わせて作られています。
大きなものだと、箪笥や飾り棚、座卓や鏡台から、小さなものだと櫛や手鏡などの小物まで、古くから武家や商人の調度品として親しまれてきました。

主に「仕口(しくち)」という技法で組み立てられています。
「仕口(しくち)」とは、内側に「ほぞ」と呼ばれる出っ張りと、それをはめ込む「ほぞ穴」をつくり組み合わせ、外から見てもどのように接合されているか一目ではわかりにくい、とても精巧な技術です。
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指物に使われる素材は、黒檀・楓(かえで/メープル)・欅(けやき)・桑(くわ)など日本で古くから採れる軽くて丈夫な木材です。

木の一番の魅力は、木材そのものの持つ「木目」にあります。
使用する場所により、また自然のものなので一つとして同じ模様は無く、まさに世界に一つだけの表情になります。
一度見た、御蔵島の島桑で作られた骨箱は、形はシンプルでしたが、木目の美しさを最大限に生かしたものでした。
ただ一つしかない儚さと誇らしさが、とても心に残っています。

SIRI SIRI のジュエリーとして作っていただくものも、必要数量より少しだけ多く制作していただき、その中からできるだけ対になるものを選んで最終仕上げへと進めます。

職人さんは「治具(じぐ)」というジュエリーをつくるための土台となる道具をご自身で作られている方が多く、手裏剣のような形のEarrings STARSも同じ角度でカットができるように、セットする土台の治具を作って下さっていました。
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指物のカットの精巧さと、木材の唯一無二の模様で構成されるWOODシリーズ
ぜひ見比べてみてください。

::木のアイテムのお手入れメモ::
・使用後は柔らかい布でホコリを落とし乾拭きをする
・直射日光を避けて、通気性の良い場所で保存すること
・無垢材のため、水気や汚れはなるべく早く拭き取る

制作部 福田

東京の肖像

アラベスク

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