DESIGNER INTERVIEW vol.1:s/s 2018 ‘RADEN’ Collection

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今回は、2/10 (土) より発売開始の s/s 2018 新作 ’RADEN’ collection について、螺鈿の魅力やコレクションが生まれるまでの、デザイナー岡本菜穂インタビューをお送りします。

新しい素材として螺鈿をそのままに使用したラグジュアリーライン ‘RADEN’ collection.軽やかに羽ばたくハネを与えられたようなコレクションとなりました。

7色という立体的な素材に惹かれて。

−−− 螺鈿を素材として使用した ‘RADEN’ collectionは、どんなきっかけで生まれたものなのでしょうか?

素材として、螺鈿はずっと気になっていました。ジュエリー業界では宝石のことを「石」と呼ぶのですが、私は「石」にはあまり興味がなかったんです。ただ、パールにはすごく興味があって。私の中では螺鈿は素材感としても光り方もパールと一緒で、パールを平たく使えるという感覚でした。
前から気になっていたのですが、どう使おうかなと考えていて。だいたい私は気になる素材を、何年か頭の片隅に置いておくんです。
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−−− 螺鈿は、どのくらい頭の隅に置かれていたのですか?

10年くらいですね。よく映画監督が、「構想何十年~」と言いますが、その気持ちがよくわかりますね。

−−− 動き出したのは、何かのきっかけがあったのでしょうか?

s__26091534最近イギリスで暮らしていることも影響していて、こちらは全てがものすごくカラフルで、色を使ってみたいという感覚が前よりも強くなりました。2016年春夏コレクションのときは、7色に光る加工をしたガラスを使っていたんです。7色って使い方がすごく難しいのですが、上品に使えば魅力的な色です。ガラスで上手くいったので、7色の素材をもう少しやってみたいという気持ちもありました。

螺鈿が、一番生きるかたちってなんだろう。

−−− 螺鈿は、漆器の装飾などに使われる素材という印象が強かったのですが、こういう使い方をされているのは新鮮でした。

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SIRI SIRIの在り方として、生活の根底を支えるものではなくて、より豊かな生活を提案していきたいという思いがあります。
螺鈿の技術は、京都や金沢のような雅な都文化で育まれていて、昔はお殿様や上位の人たちに献上するものとして作られていました。それが今でも、伝統工芸の技術として残っている。それをもう少し洗練させていけたらという思いから、螺鈿を使ってみようと思いました。

−−− 伝統的なイメージを強く持っているラグジュアリーな素材だからこそ、固定概念を外していくのですね。

そうですね。
螺鈿に限らず、私は、素材を見たときの第一印象で、「どのようなデザインが一番その素材を生かせるか」を考えます。ピュアな感覚で見たときに、その素材がどのような形なら一番美しいのか、どうなりたいかを考えています。

−−− 螺鈿の場合はどのような第一印象だったんでしょうか。

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螺鈿は、例えば漆器に細かく砕いて貼ってある状態は見たことがあったのですが、今回、白蝶貝から採取したままの一枚の面の状態を初めて見たんです。
薄いのに、硬くて平たくて7色というのがすごく不思議で。普通、物理的に薄いものって柔らかいじゃないですか。今回SIRI SIRIで使っているのは、0.1mmくらいの厚みのものですが、0.1mmで立ってられるのがいいなと。

あと、だいたい細かく切って貼られていることが多いので、一枚の面で見たこともなくて、面で見たときに綺麗だなと思いました。長い年月をかけてできた貝そのものの模様が、それぞれ違って、その違いが個性的で綺麗だなって。

なのでこだわったのは、面で大きめに使うことでした。面で使えばきっと螺鈿に新しい印象を与えるなと思ったのです。あとは、色自体が7色で立体的なのに、形自体はとてもフラットというバランスが面白いんじゃないかなと。

−−− 確かに、軽やかさがありますよね。螺鈿を使ってみていかがでしたか?

とても気に入ってます。ガラスのイメージが強いと思うので、SIRI SIRIとしてはチャレンジですけど、今後も螺鈿コレクションは継続していきたいと思っています。

(次回に続く)

《 新作発売 》
日時:2月10日(土)13:00 より発売開始
場所:SIRI SIRI SHOP, Online Store

発売初日、SIRI SIRI SHOPにて、職人による螺鈿ジュエリー制作デモンストレーションも行います。

詳細は、こちらをご覧ください。

※ 商品ラインナップは、こちらからご覧ください。
※ 順次、全国のお取り扱いセレクトショップにて発売開始。

素材の旅 / 第5回 金属について 

DESIGNER INTERVIEW vol.2:s/s 2018 ‘RADEN’ collection

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