素材への旅 / 第6回 麻について

馴染む素材

今回は、人類が用いた最古の繊維ともいわれており、日本でも昔から多用されていた素材、麻についてお話したいと思います。

日本では、麻の一種の「ヘンプ」の原料である「大麻(たいま)」が全国に自生していたため、古くは縄文時代から、衣服に麻の織物が活用されていました。
そのほかにも、紐や繩など日常の道具や、大麻の種は食物や油の原料として、また、手入れ要らずでたくましく育つ麻は「神のおくりもの」と考えられ、神事にも使われていました。

その後、海外より、柔らかい自然な風合いがある「リネン」(「亜麻」が原料)や、シャリっとした触り心地の「ラミー」(「苧麻」が原料)、「サイザル麻」や「ジュート」などが日本にもちこまれました。
加工方法はほぼ同じで、茎の表皮を剥いで、不要な繊維以外の部分をそぎ落として煮た後に乾燥させ、平たいものから細かく割いて、繊維状になったものを様々な道具へと加工していました。
麻繊維・製品の特徴として、伸縮性はありませんが、通気性・吸水性が高く、種類や織り方により様々な表情が出ます。

SIRI SIRIでも、ARABESQUE Collection に、麻を巻き付け編みあげたフープピアスがあります。
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フープピアスに使っている麻は、神社のあの大きな「注連繩」や、横綱の腰に巻いている「しめ繩」にも使われている、国産の一等級のものを使用しています。
国産のものは、中国産その他のものと比べて繊維が長くて白く丈夫で、ピンと張ってもちぎれにくく、濡らして光に透かすと絹のようにキラキラしています。
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ARABESQUE Earrings HOOP WHT(ホワイト)は、麻そのままの色で、 GR(グレー)は染料で染めています。
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工房への依頼は、「麻」を使って繊細なラインを表現するために、細く作るよう意識してもらいます。
極細のワイヤーに、裂いた麻の繊維をくるくると均等な太さに巻き付けていくのですが、一朝一夕で美しく仕上げるのは難しく、巻きつけ専門の職人の方にずっとお願いしています。
自然のものなので、色の濃淡が出てしまうこともありますが、使用する部分を厳選して制作しています。
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麻のリボンとコードで織りあげたバッグは、「ラミー」のジョーゼット織りのリボンを使用しています。「ラミー」はシャリ感のある比較的固いイメージですが、SIRI SIRI で使っているのは、細い繊維をジョーゼット織りにし空気を含ませた、柔らかい仕上がりのリボンです。
そのふっくらとした風合いを活かすため、まずは幅広のリボンを手で三つ織りにしたあと、縦糸となるコードとともに全体も手織りで仕上げています。
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ARABESQUE Collectionのバスケットの内袋も「リネン」の布で作っています。
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バスケットのデザイン上、ところどころ見えるため、生地もとてもこだわって選びました。
織り方や糸の太さにより様々な表情を見せてくれる麻布ですが、SIRI SIRIで使用している生地は、平織りの、洗いをかけたような柔らかい風合いが特徴で、少し光沢があります。
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天然素材の籐の温かさに、自然な表情をもつリネンがしっくりと馴染みます。

麻は丈夫でいて様々な表情を持っているため汎用性も高く、これまでの歴史を見ても、私たちの生活と関わりの深いものでした。
そして使い込むほどにモノや人、空間に柔らかく馴染む素材です。

::麻のお手入れメモ::
・ジュエリーは、使用後はやわらかい布で、ホコリや油分を落としてください。
・洗濯で縮みがでる素材です。
・色が濃いものは色落ちの可能性があるのでご注意ください。
・摩擦で白っぽくなるので、洗濯の際はネットを使用してください。
・シワになりやすいので、脱水は軽く、シワを伸ばしながら干してください。

出典:
あさ技研ホームページ
日本麻紡績協会ホームページ
麻ナビ 麻の情報に特化した総合ポータルサイト

制作部 福田

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